日本国海上自衛隊掃海隊群食卓敷紙『カレイライス海軍レシピ』   

2010年 11月 01日
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10月29日、金曜日。海上自衛隊掃海隊群・掃海母艦「うらが」さんにて、『スペシャルうらがカレー』を体験させて戴きました。「金曜日はカレーの日」。海上自衛隊さんの金曜日のお食事は「カレー」と決まっております。長い航海の際、曜日感覚が薄れないよう、「金曜日はカレーの日」。その際、『スペシャルうらがカレー』をお載せしていたのは…こちらのランチョンマット。英語では、Place matと云うそうですが…。実に勇壮な食卓敷紙でありましたので、「お…お…お持ち帰りしても良いですか?」と申し出ましたところ、5枚も戴いてしまいました。ランチョンマットと云うより、武術の伝授書の如くであります。『海軍カレー誕生秘話』と『カレイライス海軍レシピ』がしたためられております。

『海軍カレー誕生秘話』
 明治にはいって創設された新生日本の海軍は、英国海軍を範として成長した。イギリス人は、長い経験から栄養バランスのとれた「シチュウ」を好んで食べた。船で航海する時は、味付けに使用する牛乳が長持ちしないため、長持ちのする香辛料として「カレーのパウダー」が考案された。これが、英国海軍の「軍隊食」となった。日本海軍と英国海軍との交流が盛んになり、我が海軍においても英国艦艇と同様に「カレー」をパンに付けて食べていたが、日本人は「パンではどうも力がでない」ということで、日本流にとろみを付けたカレーに変身させ、ご飯にかけて食べたところ、これが、イケルということとなり、以後、「日本海軍食」となり、日本海軍発祥の地、横須賀から全国に広まったものである。


『カレイライス海軍シレピ』明治四拾一年九月一日
材 料:牛肉(鶏肉)、人参、玉葱、馬鈴薯、塩、カレイ粉、麦粉、米
作り方:初メ米ヲ洗ヒ置キ牛肉(鶏肉)玉葱、人参、馬鈴薯ヲ四角ニ恰モ賽ノ目ノ如ク細ク切リ別ニ「フライパン」ニ「ヘッド」ヲ布キ麦粉ヲ入レ狐色位ニ煎リ「カレイ粉」ヲ入レ「スープ」ニテ薄トロノ如ク溶カシ肉野菜ヲ少シク煎リテ入レ(馬鈴薯ハ人参玉葱ノ殆ンド煮エタルヲ入ル可シ)弱火ニ掛ケ煮込ミ置キ先ノ米ヲ「スープ」にて炊キ之ヲ皿ニ盛リ前ノ煮込ミシモノニ塩ニテ味ヲ付ケ飯ニ掛ケテ供卓ス此時漬物類即チ「チャツネ」ヲ付ケテ出スモノトス

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『スペシャルうらがカレー』であります。『はなまるマーケット』さんにもご出演になられたそうです。具は大きめ。ビーフは、本当にやわらか。「日本のカレーライス」。いえ、「カレイライス」。漬物は、甘味の花らっきょと福神漬け。サラダはカツ付き。デザートは缶詰でないパイナップル(缶詰でないのは重要)。勿論、牛乳と共に戴きまスカレー!(実際に、この場で、「いただきまスカレー!」と叫んだら…お隣の『YOKOSUKA軍港めぐり』秋澤船長が卒倒したかもしれません。と云うより、ド緊張していて、叫ぶ余裕はなし)。
【註】今回、大変貴重な機会を戴き、掃海母艦「うらが」さんにて「うらがスペシャルカレー」を戴く事が出来ましたが、私どもが喫食させて戴く場合は、有料であります。各地の基地見学にて「体験喫食」が記載されている場合がありますが、その場合、有料と表記されている筈です(訓練の際、炊き出しなどは私たちでも無料で戴ける事もありますが)。また、「有料」だからと云って、お金を払えば、いつでも食べにゆける訳でもありません。掃海母艦「うらが」さんは「レストランうらが」ではありません。今回、大変貴重な機会を戴きまして、掃海隊群の皆々様に心より厚く御礼申し上げます。

by brristol | 2010-11-01 02:42 | 海上自衛隊へ行こう