横須賀水中処分隊の皆様「新島行動より帰投」   

2009年 05月 29日
お待たせ致しました.当日の画像を何度も確認,ようやく投稿です.こちらでは,詰めて詰めてダイジェスト投稿します.『別館』にて大作投稿致します.5月18〜22日まで,海上自衛隊横須賀水中処分隊の皆様は新島における爆発性危険物の捜索,揚収の任務にあたられていました.ご無事でお戻りになられた直後の『YOKOSUKA軍港めぐり』にて,皆様のお姿を拝見し,大変安堵しました.そして,「処分隊流さぷらいず」.その日の記録をこちらに先行投稿致します.
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吾妻島前にて.横須賀水中処分隊の皆様と右手にいらっしゃるのは,潜水員の方々でしょうか.既にこの場面では,海中にいらっしゃる方々も.この日,吾妻島前には横須賀警備隊横須賀水中処分隊の皆様,掃海隊群司令部水中処分班の皆様,潜水医学実験隊の皆様が訓練をご一緒されていました.
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時間を戻しましょう.『YOKOSUKA軍港めぐり』に乗船して約10分.皆様が訓練なさっている地点は,このように徐々に観えて来ます.たくさんの方々がいらっしゃいます.こちらには横須賀水中処分隊の皆様,潜水医学実験隊の皆様.
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左手奥には,水中処分班の方々.長浦港から出てゆかれた際は,9名の方々でした.既に多くの方が海中にいらっしゃるようです.
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今回からは,「観えない」「判らない」は殆どありません.500mmの力.実際には距離がありますが,皆様のお姿がはっきり観えています.水中処分隊長のいらっしゃるの左手と中央が水中処分隊さん.
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改めて,高倍率のレンズの力を実感.しっかり観えます.海中にいらっしゃる方々も.
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全くもって「完全余裕」.この世に何が起きようと大丈夫と心底確信出来ました.昨年の「新島行動」の模様が掲載されている,『Tokyo News(都政新聞)』から転載させて戴きます.

「 水中で求められる、あらゆる事案が彼らのテリトリーだと聞くが、水深50mを超える海中で作業することも求められる仕事内容に、改めてこのプロフェッショナルな集団に我々が守られていることを実感する。

 彼らの仕事は、何も爆発物の処理に止まらず、およそ水中であればすぐに対応を求められる15名からなるプロ集団なのだ。」

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そして,こちらにも水中処分隊の皆様.待機中でしょうか.本当に皆様がしっかり観えています.
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見学の船が進み,最も吾妻島に近いところにいらっしゃる水中処分班の方も観えて参りました.殆どの方が海中にいらっしゃるようです.この日は,総勢何名の方々がこの吾妻島前にいらっしゃったのでしょう.長浦港を出てゆかれた方々は,9名の方々と確認出来ましたが,「機雷桟橋」より出てゆかれた方々は確認出来ていません.30名近い方々が訓練をなさっていたと思います.そして,場面は一変します.
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既に遥か後方となった地点から,横須賀水中処分隊長である杉山重一3等海佐と共に処分艇さん一直線.これまで,殆ど撮る事が出来なかった直線上です. あっと云う間に至近距離に到達.
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見学の船,「Sea Friend I号さん1F甲板後方へ!」のご指示です.しかし,新米見学者,記録に集中するあまり,そのご指示に気付いていません.ぎりぎりまで撮ろうとしています.ここで「ジップロックとインシュロックの包装」が写っています.
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最早,最接近の距離です.大変な臨場感です.そして,この直後,1F甲板後方に「ジップロックとインシュロックの包装」が投げ込まれます.新米見学者は,直接受け取れなかった事を失礼と思ったのですが,実際にはそうではありませんでした.直接受け取ろうとするのは危険な為,敢えてそうされた事を後に知り,改めて素人の無防備さも知りました.
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そして,颯爽と去ってゆかれます.投げ込まれた「ジップロックとインシュロックの包装」の中には,あの『憧れの横須賀水中処分隊さんTシャツ』が入っていたのです.新米見学者,身に余る光栄に,帰宅して玄関先で滂沱の感涙.改めて,厚く厚く御礼申し上げます.寔に寔に有り難うございました…
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再び吾妻島前へ戻られますが,訓練されている方々は,既に吾妻島前を離れ,遠く横須賀消磁所前まで移動されていました.
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こちらは水中処分班さんの皆様.背景は横須賀消磁所に変わっています.そして,海中から戻られた方々のお姿が観えます.
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帰宅してから画像を確認して判ったのですが,水中処分班の皆様の遥か後方に美しい帆船が写っていました.この日,横浜港に入港されたメキシコ海軍さんの練習帆船クアウテモック号さんでは?
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そして,間もなく見学時間切れです.先ほど,500mmのレンズでは撮れないほどの至近距離にいらした筈の水中処分隊の皆様は,遥か「よこすか6」地点まで.間もなく観えなくなってしまいます.お姿が観えてから約8分間の見学でしたが,大変な臨場感と距離感でした.

「距離感」

冒頭にも書きましたが,横須賀水中処分隊の皆様は,5月18〜22日まで,昭和44年より新島にて毎年行われている「爆発性危険物の捜索,揚収」の任務に向かわれていました.はや40年以上が経過しようとしているのに,今年度は約400kgの砲弾類を揚収されたそうです.改めて思うのは,私たちの身近にある「危険」と,その「危険」を取り除く方々の存在です.別館にも書きましたが,「安全」と「安心」は,「危険」と「不安」を取り除かなくては得られないものなのに,その「危険」「不安」を自らの命さえ賭けて取り除こうと活動されている方々の事を,どれだけ私たちは知っているでしょうか.「身近にある危険」から私たちを護ってくれる方々の事を.「全然知らないけど,どこかの誰か」「何となくやっぱり遠い存在の人たち」のままで良いのでしょうか.知る機会が少ない(少なかった),と云う事もありますが,自分もその一人であった自戒を込めて,これからも皆様を見学する事の出来る機会がある限り,このブログに投稿してゆきたいと思います.幾度でも書きます.幾度でも.機会のある限り.それが「全く知らなかった一人」に出来る事です.

大作の投稿になったと思いますが,更に『別館』にて,大作投稿します.この日の見学記録を出来る限り詳細に時間を追って.始まりはこちらの場面となるでしょう.
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by brristol | 2009-05-29 04:09 | 海上自衛隊へ行こう