「東北地方太平洋沖地震」海上自衛隊派遣部隊(護衛艦)0321版日報転載   

2011年 03月 22日
引き続き、東京電力管内の私たち、節電に努めましょう。やれば出来る。また、買い占め・買いだめは控えましょう。
『日報』投稿分をこちら『本館』へ転載致します。東北地方太平洋沖地震被災地へ向かわれ、今も大変厳しい状況下において活動を続けられている海上自衛隊の皆様を「護衛艦隊」「掃海部隊」「支援補給部隊」「航空機」4投稿に分割致します。また文字数制限の為、極力簡潔に記載致します。
2011年3月11日金曜日午后2時46分。三陸沖(牡鹿半島の東南東、約130km付近、深さ約24km(暫定値))を震源とする「東北地方太平洋沖地震」が発生しました。地震の規模はマグニチュード9.0。東北地方から関東までを未曾有の災害が襲いました。現在、「日本の力」を結集した救助捜索救援活動が夜を徹して続けられています。3月21日12時防衛省さん発表では、自衛隊さんによる救助者は、19,300名。一人でも多くの大切な命が救われる事を切に切に願いながら投稿致します。そして、我が身を挺して救助捜索救援活動にあたられている全ての皆様の無事を天に強く祈り続けております。では、防衛省さん発表の『平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に対する自衛隊の活動状況(3月21日12時発表)』より、海上自衛隊さんの活動救助状況をもとに構成致します。陸上自衛隊さん約69,000名、海上自衛隊さん約15,400名、航空自衛隊さん約21,300名が大変厳しい状況下の被災地で活動なさっています。未曾有の被災地への海上自衛隊さん派遣部隊の皆様を発表資料記載順に現在出来る限りの形で投稿致します。
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直近の記録を冒頭へ追加致します。発災後10日ぶりに横須賀を訪れました。逸見岸壁では被災地より一旦戻られた輸送艦「くにさき」さんへ続々救援物資搬入中でありました。救援物資が被災地へ届き始めていますが、まだまだ足りません。発災から10日。大変厳しい状況下での活動が続く皆様が気がかりです。被災された方々の疲労、ご心労も察するに余りあります…。どうか、私たちに力を。希望の光を。では、現在活動中の災害派遣部隊より「護衛艦」さんがたです。現在(3月21日12時発表)全19隻。
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横須賀より護衛艦「はるさめ」さん。12日6時半、艦載ヘリにて陸前高田孤立住民3名救助。横須賀出港は地震発生直後の11日15時54分。その後、浦島小→気仙沼小へ被災者(以下、救助搬送されている皆様は全て被災者の方々です)12,1,6名救助搬送、気仙沼大島中→気仙沼小へ9名救助搬送、石巻長面地区→石巻赤十字病院(以下日赤病院)へ6名救助搬送、気仙沼北上中→石巻日赤病院へ2,4名救助搬送、長面集落地区→石巻飯野川中まで10,12,18,12,7名救助搬送、波伝谷地区→石巻日赤病院へ8名搬送、小原木小へトイレットペーパー100、シャツ14枚他生活用品提供、大島中へトイレットペーパー100、洗剤4、シャツ14枚他生活用品提供
【註】追記している活動の状況は、防衛省さん発表資料に基づき、出来る限り記載致しますが、広範囲に渡る激甚な被害が出ております。皆様が全力で続けられている活動の全てではありません。
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発災6時間後、八戸基地体育館に770名、私有車輛140両収容。1時間後、大湊地方隊、毛布を六ヶ所村500、風間浦500、三沢市500、八戸市500、むつ市1,000枚、缶詰1,000個搬出
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横須賀より護衛艦「たかなみ」さん。11日午前9時53分、搭載ヘリ鹿妻小→石巻日赤病院へ9名搬送、内火艇2隻にて孤立被災者27名救助、別に救助の5名の32名のうち、4名搭載ヘリで日赤病院へ搬送、28名は艦内待機、高田病院へ12,2名搬送、石巻市内→石巻日赤病院へ5名搬送、鹿妻小→石巻日赤病院へ4,6,5名搬送、搭載艇にて石巻周辺で2名救助搬送、搭載ヘリ多田小→石巻日赤病院へ5,3名救助搬送、第2湊小→石巻日赤病院へ2,5,2名搬送、女川第2小の被災者へおにぎり360、毛布50枚提供、搭載ヘリ女川第3中へおにぎり225、飲料水432本提供、県立自然の家へパン100、レトルトカレー200提供、女川第3中へ米、パン400提供、志津川ベイサイドアリーナの被災者へ飲料水432本、缶ジュース300本、即席麺2,280食、味噌2樽提供
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横須賀より護衛艦「おおなみ」さん。艦載ヘリ気仙沼市内→気仙沼小へ5名搬送、阿武隈川河口から33名救助、岩沼市陸上競技場へ搬送、亘理町立荒浜中学校→岩沼市陸上競技場31,33名救助搬送、内火艇・作業艇により水140L、乾パン192個、パン174個、乾電池1単2単3単各20、水170L、缶飯168缶、乾パン64食、乾パン用オレンジスプレッド72本、コーンドミート48缶の物資輸送
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横須賀より護衛艦「さわゆき」さん。陸前高田病院付近→避難場所へ3名搬送、陸前高田市役所屋上→避難場所へ5名搬送、雄勝湾水浜地区へおにぎり300個、毛布50枚、日用品提供。搭載HS石巻市自然の家→石巻日赤病院へ2名搬送、搭載HS-60K76号、名足小へ菓子パン550+550個、うどん4箱、即席麺420+420個、520ml水864本、シャツ60枚、解熱剤100箱、おむつセット2セット・生理用品12セット、簡易トイレ3、米10kg、紙コップ160個、等提供、他日用品提供、大須小へ灯油ポリタンク30分提供、泊浜地区へおにぎり60個、飲料水120L、カップ麺84、即席スープ1,000提供、水浜保育所跡地の被災者へカップ麺324食、漬物4箱、シャツ60枚、簡易トイレ2、大須小へ灯油540L、空ポリタンク38個提供、原地区針岡第1原会館へおにぎり400、カップ麺180、水240L、灯油540L、毛布25枚、菓子パン200個提供、雄勝中へ米40kg、カップ麺528、水228L、灯油180L、菓子パン200、解熱剤100箱他生活用品提供、名足保育所へ菓子パン100、シャツ80枚、おむつ12箱、カップ麺180、トイレットペーパー96箱、離乳食28他生活用品提供
※呉より大規模地震災害派遣活動に就かれている護衛艦「やまゆき」さん、記録の写真がありません。申し訳ございません。
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舞鶴より護衛艦「しらね」さん。「しらね」さんの記録が少なく、電灯艦飾の際とさせて戴きます。12日、搭載ヘリ山田湾内→釜石陸上競技場へ被災者1名搬送、衛生班、石浜・川代・姉吉地区の被災者13名へ診察等支援実施、
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呉より護衛艦「くらま」さん、大湊より護衛艦「ゆうぎり」さん、舞鶴より護衛艦「あまぎり」さん。宮城県渡波小へ缶飯288食、副食528、たくあん缶詰96、乾パン192、飲料水440L、折りたたみリヤカー1台他生活必要品提供、搭載ヘリ網地島へ灯油ドラム3缶、給油ポンプ1台、ポリタンク5個、寒風沢島へ灯油ドラム1、給油ポンプ1、ポリタンク2、田代島へ灯油ドラム1、給油ポンプ1、ポリタンク3、桂島へ灯油ドラム1、給油ポンプ1、ポリタンク2提供、宮古島へ灯油ドラム1、給油ポンプ1、ポリタンク2提供
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大湊より護衛艦「せとぎり」さん。夜が訪れようとしている際の記録ですが、護衛艦さんがたは24時間「起きて」おられます。真夜中に訓練をなさっている際を目にした事があります。「非常事態」には夜も昼も関係ないのです。
※佐世保より大規模地震災害派遣活動に就かれている護衛艦「さわぎり」さん記録はあります。現在、確認しています。「さわぎり」さん搭載HSにて、阿武隈川河口付近→岩沼市陸上競技場へ被災者10名救助搬送、学校屋上→亘理町中央児童センターへ1名搬送、民家→亘理町中央児童センターへ2,3名搬送、田代島→陸自霞目駐屯地へ被災者3名移送
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横須賀より護衛艦「きりしま」さん。「きりしま」さん艦載ヘリコプターさんが鹿妻小学校へ物品輸送
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佐世保より護衛艦「ちょうかい」さん。洋上にて漂流中のお一方を救助されました。救助なさった際の映像をご覧になられたお方も多いと思います。石巻萩浜中被災者200名へ飲料水190L提供、網地島・小網倉へ缶飯200、乾パン256、牛乳800パック、軍手188、タオル50枚他生活用品提供
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佐世保より護衛艦「あしがら」さん。搭載艇により宮古島へ米750kg、飲料水320L、医薬品等を提供
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横須賀より護衛艦「ひゅうが」さん。搭載ヘリ長面集落地区→石巻日赤病院へ1,5名救助搬送、長面集落地区→石巻飯野川中へ18,15名救助搬送、衛生班宮城県内6カ所(海洋青年の家、津の宮センター、滝浜等)で被災者136,72名へ診療等支援、搭載ヘリ大島中・浦島小等19カ所へ軽油ポリタンク10提供、県立自然の家へ軽油10*10、缶飯96、おにぎり236提供、衛生班宮城県内8カ所(平成の森キャンプ場、名足小等)で30名へ診療等支援、旧水浜小跡の被災者へ缶飯600、おにぎり236、飲料水180L、缶ジュース398本他食料等提供、衛生班渡波小の113名へ診療等支援、搭載ヘリ原地区へ缶飯336、乾パン192、毛布40枚、軽油ポリタンク10*10提供、平成の森キャンプ場へ缶飯408、おにぎり400、ジュース510本他食料等提供、県立自然の家へ軽油ポリタンク2、志津川小へ軽油ポリタンク4、志津川高へ軽油ポリタンク1、灯油ポリタンク4、大渡島中へ軽油ポリタンク10、燦さん館へ軽油ポリタンク5提供
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大湊より護衛艦「あぶくま」さん。田代島へガソリン20L、水ポリタンク10(180L)、トイレットペーパー384ロール、米200kg、軽油54L等提供
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大湊より護衛艦「ちくま」さん。
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佐世保より護衛艦「おおよど」さん。広田湾に投錨し、灯油ドラム缶60本、軽油ポリタンク15、空ポリタンク265、海水ポリタンク20を合計18回に分け広田地区へ輸送、小原木中へ軽油40L、ガソリン40L、乾電池40、粉石鹸8、手袋24、食品ラップ50本、フレキシブル灯5提供、長部コミュニティセンターへ軽油160L、ガソリン40L、乾電池360、粉石鹸120、手袋216、食品ラップ150、ライト45個、フレキシブル灯45、残飯入れ10他生活用品提供、赤牛漁港付近の住民の要請により搭載艇が陸揚げ中漁船の復旧作業支援実施
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佐世保より護衛艦「とね」さん。南三陸町泊浜センターへおにぎり225、飲料水432本提供、馬場・中山・名足・石浜地区へ米133kg、缶飯104、おにぎり150、軽油190L提供

今投稿は、3月20日投稿分を「護衛艦」「掃海部隊」「補給支援部隊」「航空機」と4分割し、その為、3月20日投稿分を非公開とし、こちらを最新と致します。3月21日12時防衛省さん発表の「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震自衛隊の活動状況」をもとに投稿を再構成致しました。21日12時現在で、海上自衛隊さんの艦艇さんがたは全57隻。勿論、陸・海・空の自衛隊さん総力を結集し、105,900名の隊員の方々が、我が身を挺して大変厳しい状況下において、大規模地震災害派遣・原子力災害派遣の任務に就かれています。救助捜索救援活動にあたられている全ての皆様のご無事を強く強く願い、また大変多くの被災者の方々の悲しみ、痛みを心から思い、投稿致します。

引き続き、東京電力管内の私たち、節電に努めましょう。また、被災していない地域の私たち、決して買いだめ・買い占めに走らぬように。何も被災していない被災地に近い私たちが焦って買いだめに走る必要などありません。この「非常時」に普通の生活をしようと思っていませんか?地震発生前の水準で生活しようと思っていませんか?日常生活に支障が出ようと、工夫で乗り切れませんか?被災地の方々を最優先に。また、救援物資などの受付窓口を探しましょう。義援金に募金しましょう。一人一人が出来る事を。ただし、何が必要で、どのようにすれば良いのか、報道・行政機関など公のサイトで充分に調べ確認し、行動に移しましょう。一人一人の力が集まれば、大きな大きな支援へと繋がります。
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「トモダチ作戦」。頼もしき隣人。米海軍さん。どうぞ、お力添えお願い致します。
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2008年9月1日。横須賀新港埠頭にて行われた八都県市合同防災訓練。米海軍さん空母「エセックス」さん。この日は防災訓練でありました。現実となる日が来てしまいました。
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「エセックス」さんと横須賀警備隊の高速機動艇さんとEOD員さん。「飛行救難訓練」も現実となりました。横須賀警備隊の皆様は千葉県浦安市オリエンタルランド岸壁にて給水車により20日までに1,215t。給水車472台分の給水支援、千葉県の被災者へ62tの給水実施。「横須賀総力結集」です。
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物資搬入中は、被災地より横須賀に一旦戻られた輸送艦「くにさき」さん。吉倉桟橋には就役直後のヘリコプター搭載護衛艦「いせ」さん。昨日、ようやく初めてお目にかかりました。

2011年3月21日12時、防衛省さん発表資料より平成23年東北地方太平洋沖地震に対し、活動なさっている海上自衛隊さん各部隊の皆様はー
航空集団(厚木)、教育航空集団(下総)、横須賀地方総監部(横須賀)、掃海隊群(横須賀)、第1護衛隊群(横須賀)、第2護衛隊群(佐世保)、第3護衛隊群(舞鶴)、第2潜水隊群(横須賀)、第1航空群(鹿屋)、第2航空群(八戸)、第4航空群(厚木)、第5航空群(那覇)、第21航空群(館山)、第22航空群(大村)、第31航空群(岩国)、下総教育航空群(下総)、第1護衛隊(横須賀)、第2護衛隊(佐世保)、第3護衛隊(舞鶴)、第4護衛隊(大湊)、第5護衛隊(横須賀)、第6護衛隊(佐世保)、第11護衛隊(横須賀)、第12護衛隊(呉)、第15護衛隊(大湊)、第1掃海隊(呉)、第2掃海隊(佐世保)、第51掃海隊(横須賀)、第101掃海隊(呉)、第41掃海隊(横須賀)、第42掃海隊(呉)、第43掃海隊(佐世保)、第44掃海隊(舞鶴)、第45掃海隊(大湊)、第46掃海隊(佐世保)、第203教育航空隊(下総)、第211教育航空隊(鹿屋)、第2潜水隊(横須賀)、第1海上訓練支援隊(呉)、横須賀警備隊(横須賀)、第2ミサイル艇隊(舞鶴)、横須賀衛生隊(横須賀)

by brristol | 2011-03-22 05:50 | 海上自衛隊へ行こう