機雷用係維器再び   

2009年 11月 08日
1年ぶりの「再会」となりました。防衛大学校さん正門入って右手に展示されている、鈍く光る重銀の塊。「それから、約20年が経ち…」。
機雷用係維器再び_c0147123_1141354.jpg
「あれ…?」。1年前のお姿と異なりますよ…実に頑丈な銀鎖をまとっています。また、昨年は真正面からの記録のみでしたし、眩しい白い陽が当たっています。『演劇祭』の開演が迫っていましたが、粘ります。
機雷用係維器再び_c0147123_1171211.jpg
とても頑丈そうな銀鎖。周囲を「大きな展示」に囲まれていますが、鈍く光る重金属の塊は、非常に存在感がありました。
機雷用係維器再び_c0147123_1213417.jpg
1年前、何故、さまざまな角度から記録しなかったのでしょう。もっと近くに行きたいのですが、柵が設けられているので、乗り越える訳にも行かず。背後に廻ってみたいのですが…
機雷用係維器再び_c0147123_123773.jpg
何とか観える角度から。昨年は気付かなかった円形の塊。もっと粘ろうと思ったのですが、時間がありません。帰りに粘りましょう。
機雷用係維器再び_c0147123_1245339.jpg
夕陽と機雷用係維器。かなり粘りました。去年気付いていなかった部分、また銀鎖が加わった姿。どのぐらい粘っていたのでしょうね…ですが、機雷用係維器は何も語りませんが、何をかを雄弁に語っています。

■機雷用係維器
係維器:海底に沈めた係維器にワイヤーロープ等で触発機雷を海中の所定の深さに浮かべるためのもの

1990年8月2日、イラク軍によるクウェート侵攻に端を発した「湾岸戦争」(1991.2.28多国籍軍全面勝利)で、ペルシャ湾にイラク軍が敷設した触発機雷(LUGM-145)を海底から係維索で繋いでいた係維器。
機雷は、掃海派遣部隊の掃海艇が爆破処理し、掃海母艦「はやせ」が持ち帰ったものである。

機雷用係維器再び_c0147123_1674415.jpg
帽子には、海上自衛隊横須賀警備隊「横須賀水中処分隊」隊長である杉山重一三等海佐より戴いた、こちらのピンバッジ。やはり、ずしりと重く、また、陽を浴びると鋭く光る事が判りました。真夏には、かなり暑くなり、音もたてます。不思議な存在です。

1年が経過し、再び、機雷用係維器の前に立った時、何故、去年気付ない部分があった?と自問自答。「物事は一方向からだけではなく、さまざまな方向から観なくてはならない」と、改めて教えられた気がしました。ふと振り返ると…
機雷用係維器再び_c0147123_1345272.jpg
防衛大学校さん天文台。こちらも「円形」。2日続けて、機雷用係維器の前に粘る事となるでしょう。まだまだ、観えていない事、判らない事がたくさんです。

by brristol | 2009-11-08 01:36 | 海上自衛隊へ行こう